旅ラプきろく帳

海外テーマパーク弱ヲタが、自分が読みたい事を書いてます…2016年9月オーランド旅行記更新中

2016オーランド旅行記⑭3日目 美しきタワー・オブ・テラー 建築考証編

わお、記念すべき(?)50件めの記事です!\(^o^)/


3日目(2016.9.18)
WDW・ハリウッドスタジオ>

ハリウッドスタジオ最初のアトラクションはタワー・オブ・テラー!!


タワテラといえば、先日アナハイムのカリフォルニア・アドベンチャー版が『Guardians of the Galaxy – Mission: BREAKOUT!』に電撃リニューアルいたしました。映画『ガーディアン・オブ・ギャラクシー』をモチーフとしており、世界で初めて「タワー・オブ・テラー」ではなくなるんですね…!!

安定の懐古厨なので最初に知った時は正直やめてえーーーと思いましたが、いざオープンしてレビューや動画を見たら「うひょーー乗りたい!!」と手の平返しました。正直めっちゃ乗りたい…

乗る度にアトラクションBGMが変わって、ノリノリで上下するというのがすごく楽しそうです。
70'sヒッツを集めた劇中歌サントラが爆売れ大ヒットしているそうですし、ゲストが楽しめる要素にピントがぴったり合っている気がします。本当にセンスがいいぞ本国…!!!

装飾もガチで凝ってるし、手抜きマイナーチェンジではないことがよくわかって俄然楽しみになりました。
そろそろまたアナハイム行きたいなああーー。


そもそもDCA版のタワテラは見た目がちょっとイマイチだったんですよ…

DisneyWiki
んーーダサい…

フロリダ以外のTDS、カリフォルニア、パリの3箇所がこの新型(エレベーターシャフト3本型)を採用していますが、どうしても上部が大きく左右に張り出すデザインがホテルとしては奇妙に見えます。

TDS版(ハイタワーホテル)も全く同じ構造なのですが、こちらは装飾が非常に凝っていて全体的に美しいのであまり不自然じゃないです。
(こちらについては色々と後述します。)

フロリダは絶対にこのまま残しておいてください…!!世界一美しいタワー・オブ・テラーですよ…!!


きたあーーーー!!!

これが元祖『タワー・オブ・テラー』ことハリウッドタワーホテル。1994年に世界で初めて作られたオリジナル版です!!どうですか、この威風堂々とした佇まい。

上の写真を見ると、建物の周りは生い茂った木々に囲まれており、ホテル玄関までのアプローチが長めなことがわかります。石の塀とゲートも重々しく、まさに高級ホテルの様相なのです。

パークの外れにぽつんと佇んでいるのも異様な雰囲気でいい味出してます…!

ひっそりとしたエントランス。

"TOWER of TERROR"の文字がボヤ〜と光って浮き出す仕掛けが不気味でかっこいいです。

TDS版ハイタワーホテルのファサードにもありますが、こちらのタワテラは"The TWILIGHT ZONE"という1959年から放送されていたミステリー番組がモチーフになっているので、この番組ロゴも浮き出てきます。

進んでいくとこんなかわいらしい水飲み場が。
このタイルはスペイン風の装飾です。この辺は後でガッツリ書きます!


焼け跡が禍々しい…。呪いの根源は異なりますが、TDSと同じく雷に打たれた際の焼け跡(という設定)です。


枯れ果てた噴水が物悲しい…かつてはとても美しい庭だったのでしょう。。柱に巻きつく木のツルはおそらく本物だったかと思います。

全体的に木が生い茂っている+築20年以上経っているので、限りなく本物の古いホテルっぽいです。
カリフォルニア、パリ、TDS全てのタワテラに乗りましたがココが断トツでリアルに感じます。


建物内に入ると…

優美かつ荘厳なロビー!!

古びた蓄音機から流れてくるような、レトロなジャズエラがロビーに響いています。在りし日のホテルを思わせますが、明るい曲調が逆に不気味です…

テーブルの上にチェス…じゃなくて意外にも麻雀だ。ついさっきまで誰かがプレイしていたかのよう。

TDS版のハイタワーホテルはハイタワー三世のステンドグラスや肖像画があり少しディズニー風味にデフォルメされた内装ですが、こちらはガチ廃墟ホテルの様相。

とにかく、ディテールが素晴らしい!!!
キューラインの隅々までじっくり見たくなります。



≪建築・デザイン様式とモデルになったホテル≫
この美しきホテルのデザインについて解説している面白い海外サイトがいくつかあったので、引用してご紹介します。(参考: towersecrets.comlaist.com)


このフロリダ版ハリウッドタワーホテルは、1920年代から1930年代にカリフォルニアフロリダの両方で流行した"Neo-mediterranean style"という建築様式でデザインされているそうです。
日本語にすると「新・地中海建築」ですね。

スペインを始めイタリア、ギリシャ、そしてモロッコの建築様式も取り入れられている、太陽が非常によく似合う優美なデザインです。
屋外キューラインの水飲み場にスパニッシュタイルがあしらわれていたのも納得。

アトラクションのストーリーは1939年のハリウッドでの出来事という設定なので、非常にきちんと時代考証がなされています。しかもここはフロリダ、これ以上ない選択です。ひとつの手抜きもなく完璧なんですよ…!


さらに、実際にモデルとなったホテルがいくつかあるのでご紹介していきます。


★Hollywood Tower (La Belle Tour)
モデルとなる建物の筆頭となるのが、こちらの「ハリウッド・タワー」まんまですね…!正確にはホテルではなく1929年開業の高級アパートメントです。


外観はあまり似ていないですが、特徴的なネオンボード(看板)がそっくり!!!

このアパートメントにはハリウッド黄金期の業界人が多く住んでいたそうで、タワー・オブ・テラー「映画スターが集まる一流ホテル」という設定もここから得たインスピレーションかもしれません。



★ The Mission Inn Hotel & Spa
カリフォルニアの都市、リバーサイドで現在も営業している歴史ある4つ星ホテル。建築様式はスパニッシュ・ミッションスタイルとされています。


Booking.comで見てみたら鼻血が出そうなくらい素敵なホテルでした………

ねじれ状にデザインされた特徴的な柱や、「ミナレット」と呼ばれるイスラム式の塔、アーチなど、この建物の装飾部分がインスパイアされているそうです。
全面ではありませんが、ピンク色の壁面も雰囲気が似ています。



★Chateau Marmont Hotel
ハリウッド郊外のサンセット・ブルバードに実在する、こちらも1929年開業の老舗ホテル。


サンセット・ブルバードってなんか聞いたことあるなぁ…と思ったら、まさにこのタワー・オブ・テラーがあるエリア名でした。
このエリアは1994年のアトラクションオープンのために拡張されたので、このホテルはその立地がインスピレーションを与えていたのではと思います。

装飾についても切妻屋根やブロック状のデザインが影響を与えています。所々カクカクっとした装飾が特にそっくりです!このホテルはスパニッシュ・ゴシックスタイルの要素が見受けられるそう。



the Millennium Biltmore Hotel
ハリウッドのダウンタウン地区にある、1923年開業のホテル。近代的に見えますが老舗なんですね…!
こちらは地中海スタイルスペイン&イタリア風ルネッサンス・スタイルだけでなく、ボザール・スタイルというニューヨークやボストンの建物によく見られる建築様式が混在しています。


このホテル、全然似てないやんと思ったのですが内装が完全一致する箇所がありました。

この、ロビーの装飾。


[右:実在のホテル、 左:タワー・オブ・テラー

似すぎ…!!!
このデザインはムーリッシュ(ムーア)・スタイルという、イスラム風の様式だそうです。

ちなみにTDS版ハイタワー・ホテルも、多葉状のアーチや小さなドームは、このムーリッシュの装飾なのです。


よく見るとイスラム風のドームや、メッカの方向を示す「ミフラーブ」と呼ばれる窪みがあります。

TDSではアトラクションの舞台がニューヨークに変更されたのでハリウッド・タワーホテルとは外観は全く異なっていますが、思わぬところで共通点がありました。

さらにTDS版ではレンガ積みの壁面を明るい色の枠で縁取る装飾、そして特徴のある切妻屋根はジャコビアン・スタイルと呼ばれる17世紀初頭のイギリスの建築様式も組み合わさっています。クラシカルでアンティークな印象を受けるのはこの影響が強いんですね。

ニューヨークの街並みを象徴するブラウンストーン(赤茶色の石)で大部分が構成されていることも、ニューヨークらしさを際立たせています。

その他、ボストンのトリニティ教会などに見られるリチャードソニアン・ロマネスクという様式や、ネオビザンチン・スタイルも取り入れられるなどTDS版はたいへん複雑な建築様式でデザインされています。
世界中から骨董品を集めていたハイタワー三世の趣向が顕れているようで面白いです。
その中にもちゃんと元祖タワー・オブ・テラーのDNAが入っているんですね…!!



そして冒頭でディスってしまったアナハイム(&パリ)版ですが、こちらも決していい加減ではなくプエブロ・デコ・スタイルというアメリカ生まれの建築様式でデザインされています。
幾何学模様の装飾が所々美しくはあるのですが、やはり全体のバランスが悪くてちょっとカッコ悪い…単純に壁面がフラットすぎて、簡素に見えるのかも。

とはいえもうパリでしか見られなくなってしまったので、行く機会があればじっくり見てきたいと思います。



こんなわけで、キューラインだけでお腹いっぱいになるほど朝一からハリウッド・タワーホテルを堪能したのでした。

興奮してたらアホみたいに長くなったので、アトラクション乗車編は次回へ…w


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