2016オーランド旅行記⑪2日目 大号泣の超一流エンターテイメント、『ファインディング・ニモ・ザ・ミュージカル』
2日目(2016.9.17)
<WDW・アニマルキングダム>
やっとアニマルキングダム編・最後の記事です!11記事使ってまだ初日…ラストまで辿り着くのだろうか。
さて、カリリバー・ラピッドによる不本意な濡らされ方でびしょびしょになり、体力も気力も尽きてしまいました。そこへフライツ・オブ・ワンダーの看板が。
座れるやんけ!
このフライツ・オブ・ワンダーは芸達者な鳥がたくさん出てきて、色々やってくれるショーです。(ざっくり)
鳥以外と決して目を合わせようとせず、鳥しか友達がいなさそうなトレーナーの青年が出てきたことは覚えているのですが、あまりにも疲れていたため記憶がない…
鳥好きなのに…
時々上空から至近距離目がけて飛んでくる鳥に怯えながら、ぼんやりまったりしておりました。ここはあまり覚えてないので割愛。。
20時からのファンタズミック!を観にハリウッドスタジオに移動する予定でしたが、フロリダの太陽とアニマルキングダムのあまりの広大さに我々はまだまだ疲れ果てていました。
パンガニフォレストでゴリラを見たりしたかったけどもう動き回れない…!
2人とも過去の過酷なヲタ活のお陰で体力には自信があったのですが、1日目でこの体たらくです。
アニマルキングダムを出るには早いし…という状況でファインディング・ニモ・ザ・ミュージカルの存在を思い出しました。
ちょうど入場を開始しており、ぞろぞろと劇場に人の群れが入っていきます。
なんでニモでミュージカル?歌なんかあったっけ?
子供向けかな〜と思って「見れたら後で見ようか」くらいのテンションだったのですが、涼しい場所で座りたかったこともあり入ってみることに。
上手側が空いていたので前の方に座ってしばし休憩。劇場はかなり広いです。(1500席) TDLのトゥモローランドにあるショーベースが1300席なのでさらに大きい劇場です!
ショーベースとは異なり、こちらは完全に屋内。かなり本格的な劇場に期待が高まってきました。
最前列にぽつんと二人掛けがあるのですが、赤ちゃん連れのママが開演直前で「あなた達ここ来なさいよ」ってなぜか譲ってくれました!まさかの最前列です。
バーンとあのテーマ曲が鳴り響いて共に幕が上がりました。気づけば場内満員!そして大喝采!なんだかすごく人気があるらしい…!
パペットを動かしながら後ろの役者が歌います。文楽みたいですがガッツリ顔が見えます。ニモは年齢不詳な女性が演じていますw
役者の表情がパペットに乗り移り、本当にその顔をしているように見える…!
生歌なんですがものすごく上手い。良い。
ミュージカル大好きでたまに観に行くのですが、1万円近く払って観るものと同じクオリティでこんなものをアトラクションのひとつとして見ていいのだろうかという凄さ。
眠気がぶっ飛んで、たちまち魅入ってしまいました。
空間の使い方が神。広大な海も水槽の狭さも、あのクラゲいっぱいの場面も完全に表現されてます。
\シドニー?!ジャーーン!!/のシーンも完全再現すぎて笑ったw
最も感動したのがウミガメのクラッシュが「Go with the Flo-o-o-o-o-o-o-o-ow!」と歌うこのシーン。朗々と歌い上げる姿がカッコよすぎて涙腺崩壊…というかぶっちゃけ最初からずっと泣いてた…
曲が凄まじく素晴らしいのですが、それもそのはず。
調べたら『アナと雪の女王』の"Let It Go"や"For The First Time Forever"(生まれてはじめて)など超名曲の作者、ロバート・ロペス&クリスティン・アンダーソン=ロペス夫妻が楽曲担当してました。ビビるわ。
大ヒットしたアナ雪は2013年公開、このミュージカルは2007年初演なので少し前ですが、それ以前にも2003年に『アベニューQ』というミュージカルの楽曲を作っています。(ちょっとお下品だけど最高にオススメ!)
その他にも2011年公開の映画『くまのプーさん』や、同年にトニー賞を総ナメしたミュージカル『ザ・ブック・オブ・モルモン』など。
なるほどー!!と納得。ニモの曲も一度聴いたら忘れられない、キャッチーでワクワクする曲ばかりです。
そして舞台美術が圧巻。元がピクサーのCGアニメだなんて信じられないほどの再現度。
よくあるサーカスっぽいショーかと思ってたらとんでもなかった!マッピングや空間をフルに活かしてキャラクターが縦横無尽に泳ぎ回り、これを見るだけでも価値があります。
「広い海を進んで行く」というストーリーを単一空間でどうやって表現するのかな?と思っていましたが、映画の場面ごとに舞台の形を変えたり、使う空間を区切りながら忠実に再現していくので本当にマーリンとドリーと一緒に旅をしている気分になります。全く飽きません!
また、役者さんがパペットをトリガーを引くように操作しているのを至近距離からガン見していて「構造がライオンキングっぽい…というかライオンキングのザズーと同じ…?」と思っていたら、ライオンキングのパペット担当マイケル・カレー氏が美術監督でした。
パペットデザイナーとして超有名な方で、オリンピック開会式やシルクドゥソレイユでの作品も。
また今回見られなかったアニマルキングダム初の夜のショー『Rivers Of light』や、アナハイムのカリフォルニア・アドベンチャーで上映中のアナ雪ミュージカルも担当してます。
もちろんハードだけでなく、役者さん達もすばらしかったです…!おそらく操作がなかなか難しいパペットと完全に連動して、しかも原作アニメのキャラがそのまま出てきたかのような演技力、生歌、そして朗々と歌いながらフライングまでこなします。ハイレベルすぎる。
正真正銘、アメリカが誇る超一流のアーティスト達が手がけているミュージカルでした。まさに海外ディズニーの醍醐味!!
帰国して調べるまで全く知らずに観たのですが、純粋にスゴすぎて始まってすぐ涙が止まらなくなった…
子供向けだと思っててごめんよニモ…
超名作と名高いDCAハイペリオンシアターのアラジンよりも、個人的には感動しました。
盛大な拍手で終演を迎えた後、ふと横にいるTちゃんを見ると同じく号泣して放心状態でした。
だよねえ〜。こんなん泣くよね〜。Tちゃんは決して涙を拭かずいつも最後まで垂れ流すので、見るまで泣いてるかわからないし襟元がビショビショになってる…ww
本当に観てよかったです。
WDWの中で最も感動したショーでした!!!
素晴らしいエンターテイメントに触れて心の底から感動すると、ストーリー云々でなく理屈のない涙が溢れてくるなぁと思い出しました。
まだ私の感受性死んでなかった…と思いました。
これから行く方はぜーったいオススメなので是非観てください!
私達の座った最前列付近は役者の表情がよく見えて迫力がありますが、演者が客席付近に出てくる場面もあるのでその時は振り返って見る感じになります。もう少し後ろの中央に座れば全ての場面で全体がよく見えると思います。
もう1回観ればよかったなあ…!いつかまた行く時までやってますように…
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